「中の浦・光る海」

2,3日少し暖かい日が続くので、”海の声”を聞きに行こうやとコンビニ弁当を買って中の浦に出かけた。中の浦はこれまでに何回か描いていて、描くところが見当たらないけど道具を持って歩いてみようと港に突き出た防波堤を先端に向かって歩いた。胸の高さのコンクリートの向こうにテトラポット、佐波島、九州が、南中した冬の太陽の下に光って見えたのですぐにこれを描こうと思った。テトラポットの両端の電柱が対照的に立っていたので全体がシンメトリに見える場所に座って描いた。色付けしようとしたら筆を忘れたのに気づき、デッサンとクレヨンの白でハイライトを入れ、写真を撮って引き返した。気持ちが良かったので現場で仕上げたかった。中の浦には「周防中の浦のななふしぎ」という民話があり、家々は新しい造りばかりに変わっているが、ゆったりとした空気を感じる入江の漁村である。いつか孫達を連れてきて海を見ながら、ななふしぎの読み聞かせをするのもいいかなと思う。
(2017.1.26)

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